法令用語としては事柄・案件のことを指し、裁判所が扱う代表的な事件は以下のようなものです。
- 民事事件
貸したお金を返してほしいなどの個人間の紛争や,売掛代金に関する企業間の紛争などを解決するための手続に関する事件。
労働事件や知的財産権事件、執行事件、破産事件、保護命令事件なども含まれます。
- 行政事件
国や地方公共団体が行った行為に不服がある場合など,行政に関連して生じた争いを解決するための手続に関する事件。
- 刑事事件
窃盗などの犯罪の犯人だと疑われている人の有罪・無罪などを決めるための手続に関する事件。
- 家事事件
離婚や相続など,夫婦や親子関係などの争いごとを解決するための手続に関する事件。
- 少年事件
窃盗などの犯罪をしたと疑われる非行少年について,再非行防止のために最も適した措置を決めるための手続に関する事件。
- 医療観察事件
心神喪失又は心神耗弱の状態で殺人,放火等の重大な他害行為を行った者について,医療観察法による処遇の要否などを決めるための手続に関する事件。
【裁判所が扱う事件】より
なお、官公庁における手続についての個別の手続を事件と呼び、事件番号を付すなどして管理されることがあります。