皆さんは認知症サポーターという存在を知っていますか?
認知症サポーターは厚生労働省の認知症施策の一環として推進されている活動です。国家資格などの特別な資格ではありません。
令和4年6月末の累計で13,912,513人の認知症サポーターがいます。
認知症サポーターキャラバン ―認知症サポーター養成状況-(PDF)より
認知症サポーターは認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温かい目で見守る「応援者」であるとされています。
認知症サポーターになる手順はシンプルです。
都道府県の自治体や地域包括支援センターなどが行う90分の認知症サポーター養成講座を受講すると認知症サポーターになることができます。
年齢制限もないので小学生も高齢者も誰でもなれます。
統計上は10代以下が最多です。
学校などで認知症サポーター養成講座が開かれることがあるためこのような数字になっていると考えられます。
認知症サポーターは平成17年度に厚生労働省が「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」構想の一環として「認知症サポーター」を全国で100万人養成することを目標にしたことから始まります。
認知症サポーターは平成17年度の制度開始当初は約3万人という人数でしたが、現在は13,912,513人という累計人数に達しています。
養成講座を受ければ誰でも認知症サポーターになれるという敷居の低さから人数はどんどん増えていきます。
ただしコロナ禍の現在、今までのように講座を開くことが難しいことがあり人数はこの3年伸び悩んでいるようです。
では実際認知症サポーターは何をするのでしょうか。
認知症サポーターは国家資格等ではないため何か特別な活動をするわけではありません。
地域での見守りや傾聴、オレンジカフェ(認知症カフェ)の企画・参加など自分たちができることを無理せずに行っています。
認知症サポーターになるための講座は日本全国で開かれています。
興味のある方はお近くの自治体で講座があるか調べてみてください。
認知症サポーターキャラバン ―自治体事務局連絡先-(PDF)より