「どちらも、親につけておくと安心でしょう。」
と、謎掛けのような形で書き始めてしまいましたが、今回は先月発売されたアップルウォッチ(Apple Watch Series4)をはじめとした電子機器に関するお話です。
スマートフォンなど流行の電子機器。世間ではスマホ世代と言われる世代(※1)も出てきており、なんとなく「若者のもの」感が漂っている気がします。
しかし、今回発売されたApple Watchの目玉として挙げられるのが大画面化と心電図測定(※2)です。これらはともに、若者以上に、中高年世代が使う上で便利な機能とも言えるものです。
大画面化は視認性が良くなるもので、広い世代で使いやすくなるイメージもしやすいのではないでしょうか。iPhoneなどのスマートフォンも画面が大きくなる傾向を見せており、使用世代の拡大が予想されるのです。
心電図測定はそのままの機能ではありますが、詳しくは後半で・・・。
※1:アメリカでは「iGen」と呼ばれる世代で、10代を対象に行ったアンケート調査結果をまとめた同タイトルの書籍からつけられた名称。1995~2012年生まれ、12歳時点ですでにiPhoneが登場していた世代であることに拠る。普段からスマホを利用していると見られ、就業時のPC操作等が不安視されるなど、それまでの世代と一線を画した見方をされることもある。
※2:日本では2018年10月2日時点でこの機能は利用できません。
「ウェアラブル・デバイス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「wear=身に付ける」ことが「able=できる」「device=装置」と直訳することができますが、時計などのように普段身につけるものに電子機器の機能を組み込んだものというイメージでしょうか。そうすることで、特別な装置を持たなくても、電子機器の利点を享受できるというものです。
タイトルにあるアップルウォッチで言えば、アップル社が出した時計型の装置で、電話やメールなどの使い方はもちろん、健康状態などを測ることも出来るようにしたものです。
今回の目玉として挙げられている心電図測定のように、身につけることで様々な情報を測ることができます。
アップルウォッチであれば、脈拍や運動量の測定ができ、健康状態の変化などがわかりやすくなります。
また、GPSで位置情報が分かったり、転倒した場合に(設定していた親族などに)通知が届くようになったりするなど、日常的な見守りに役立つ機能も搭載されています。
つまり、中高年世代がつけることで、本人として日々の暮らしが便利に&楽しくなるというのもありますが、それに加えて周囲の人たちも安心安全を享受できるようになる可能性を持っているのです。
少しこじつけ感はありますが、成年後見人も同様に(財産という観点から)本人や周囲の人たちが安心安全を享受できるようになるための制度ということができます。また、任意後見制度を利用することで、本人としても安心でき、日常がより充実するかもしれません。
成年後見制度は、2000年から禁治産制度に変わって施行された制度で、まだ20年に満たないものです。対してアップルウォッチは、2015年に販売開始されたもの。こういった新しいものをうまく活用することで、これからの時代は様々な世代がより充実した日々を送っていくのかもしれませんね。